エメットテクニックには、エメットテクニック・プラクティショナーコースを終了後、さらに深めていきたい人のためにエメット・プロフェッショナル・コース(EP)があります。
EP3のクロアチアからの参加者はなんと全員理学療法士で、隣国からは理学療法士や作業療法士の方ばかりでそうでない参加者はごく数名でした。クロアチアでは、身体に不調がある場合、クライアントが選んで理学療法を受けに来ることが多いそうです。短時間で行え、変化が見えやすいエメットテクニックを理学療法などに入れることで1回のセッションの満足度が高くなったという方が多かったです。
EPになってくるとクロス・オーバーという交差させるテクニックや脊髄神経の伝達調節をターゲットにした動きなども出てくるため、施術の幅が広まり更に面白くなってきます! 今回は手根管症候群や坐骨神経痛から始まり脳性麻痺や脊椎損傷、髄膜炎などへのアプローチや婦人科系疾患や男性生殖器の問題など、とても興味深いものばかりでした。
実際の実技では同じポイントに向ける指の角度により、痔や膣、睾丸などアプローチ先が異なるため角度を意識して行いました。こういった生殖器系の問題などはなかなか人に言えず悩んでいらっしゃる方も多いですが、エメットテクニックにより変化が出ている症例が多数あるの言うのも嬉れしい情報でした。
現場に更に活かすために再受講されている方も少なくなく、その方々からのシェアも参考になりました。例えば、更年期以降の女性のお悩みや子宮脱出症などに悩まれている方が1~2回のセッションでどれだけ変わったかや、前立腺の手術を実際に自身が4回受けていて不調を繰り返していた男性セラピストが1回のセッションで変化を感じたなど興味深かったです。
また、尿漏れや便漏れ、 痔やなどに悩むクライアントへの症例もシェアされていた方もいらっしゃいました。
2日目に組んだ方はオーストラリア人で休暇でヨーロッパ旅行に行こうと思っていたところ、ロス先生の講座がクロアチアであることを知り、休暇をこの講座に合わせてやってきたという方でした! エメット歴15年のとても施術の反応が出るのが早い方でタッチの長さが3秒から6秒ぐらいで直ぐに大きな反応が現れ、眼球の動きや身体の震えなどが現れ、これまで組んだどの人よりも分かりやすく早く現れるため、瞬時にしかも本当に軽い圧しかかけられない方でした。そのため、こういった方にはポイントを触れながら確認することができないこと、そして躊躇なく触れて行かなけばならないことを知り、大変勉強になる経験でした。
内容の濃いクロアチアでの日々はあっという間に終了でした!
ロス先生と次はどこで会えるのか楽しみです。
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