ピーター先生達との打ち合わせ後、せっかく来たのだからと院内を案内していただきました。
カフェテリアのすぐ向かいにがん情報センターがあり、ドアなどがない気軽に立ち寄れるオープンスペースなため、冊子を手に取ってみたりしていると、相談窓口をされているスタッフの方が優しく話しかけて、相談しやすい状態を作ってらっしゃいました!
この同じスペースの一角にウィッグや帽子、スカーフなども用意されており、気になる情報が気軽に得られるようになっていたのも良い印象を受けました。
その奥にコンプリメンタリー・セラピーと書かれた補完療法のセクションがありました。
明るい雰囲気の補完療法セクションの真ん中にちょっとしたスペースがあり、壁に色々な情報が張られていたり、またマンチェスターの芸術大学の生徒が作ってくれたと言う鮮やかなのタペストリーも飾られており、穏やかな空間でした!
セラピールームは個別になっている小さい部屋(こちらは鍼など予約して受けるタイプの施術に使用されることが多いそうです)がいくつかと、仕切ることができる大きいお部屋(こちらは気軽に予約なしでオープン時間内いつでも来ても必要な施術が受けられる)、そして補完療法のスタッフルームなどいくつもの部屋に分かれていました。
大きな部屋にはいくつものマッサージベッドやマッサージチェアなどもあり、一角ではスタッフが患者さんに施術をしていたり、他のスペースにいつ次の患者さんが来ても待たせず行えるように準備していました。
また病室に出向いて片時も患者のそばを離れない家族に対してのマッサージなども行っているとのことでした。
ちなみに施術を行う側のスタッフに対しても精神衛生のためにと施術が受けられるシステムになっているそうです。スタッフの場合は少額ですが料金が発生しますが、セッションを受けやすい環境も整えているそうです。
その後がんセンターの中心にある素敵な中庭を案内してもらいました。お花が咲いていてどこでもすぐに座れるようにとベンチも十分にある素敵な中庭でした!
帰り際に、ピーター先生のお母さまが編んだ「ハンドマフ」と、陶芸を楽しまれているピーター先生お手製の蜂のマークのバッチとフラワーピックを頂いちゃいました!
ピーター先生は多趣味で、休日は色々な趣味をエンジョイされているようでした。仕事のパワーはこういったオンとオフの切り替えがしっかりと出来ているからなのだと感じました。
ハンドマフはピーター先生のお母さまを始め、ボランティアの方々が編んでいるもので、施術を受けている間に指先が冷えたり、手持ち無沙汰になる人が多いため、作られたそうです。暖かく、手を中に入れて中についているボタンやゴムなど様々な手触りを感じると落ち着くということで常にいくつか用意しているそうです。そして施術を受ける人に渡し、そのままプレゼントされているそうです!
ピーター先生をはじめとする補完療法チームのちょっとしたアイディアや温かい心配りは施術だけでなくこんなところにも垣間見れました。
ピーター先生が長年一歩ずつ着実に歩まれてきた医療現場での補完療法、ピーター先生を始めとする補完療法チームの先生方の叡智を終結させたこの講座を、日本で丁寧に開催していきたいと思っています。
この講座がきっかけとなり、多くの医療の現場やがん患者が1人でも多く、この温もりのあるケアを受けられることを願っております。
アロマセラピーやリフレクソロジーなどの補完療法を用いたがんケアにご興味お持ちの方、この素晴らしい講師陣から学べる今回のチャンスをどうぞお見逃しなく!
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